エクソソームで肌が変わる?成分の正体とスキンケアでの取り入れ方

はじめに

  1. エクソソームは、近年美容業界で注目を集める次世代の美容成分です。
    シミやハリ不足、くすみなど、年齢を重ねた肌の悩みにアプローチできる可能性があるとして、30代後半から70代まで、幅広い世代から注目されています。
  2. エクソソームは、細胞間情報伝達を担うナノサイズの小胞であり、近年美容領域でもその再生促進効果が注目されています。
    シミ、ハリの低下、くすみなどの加齢性皮膚変化に対する有用性が期待され、幅広い年代層から関心が高まっています。

本記事では、エクソソームとは何か、その仕組みや肌への作用メカニズムをはじめ、幹細胞培養上清液との違い、どのような肌悩みにおすすめか、エクソソーム配合化粧品の使い方、安全性や注意点について詳しく解説します。

エクソソームとは?

引用:地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター「エクソソームは細胞からのメッセージ!?」

エクソソームは、前述のとおり細胞から放出される細胞外小胞(extracellular vesicle)の一種で、細胞間の情報伝達を担うメッセンジャーとしての役割を果たしています。
カプセル状のエクソソームは、直径およそ50〜150ナノメートル(nm)と非常に微細で、その内部には次のような生理活性分子が含まれています。

【エクソソームに内包される主な情報伝達物質】

  • タンパク質(成長因子、酵素など)
  • マイクロRNA(遺伝子発現の制御に関与)
  • コレステロール
  • セラミド など

参考:日本再生医療学会「エクソソーム調製・治療に対する考え」

これまで、エクソソームは細胞が分泌する不要な副産物と考えられてきました。
しかし近年の研究により、エクソソームが組織の修復や再生、肌の保湿やバリア機能の維持に関わる重要な情報伝達の担い手であることが明らかになってきています。
美容の分野では、エクソソームが肌細胞を活性化し、ターンオーバー(肌の生まれ変わり)を整える可能性が報告されており、エイジングケア(年齢に応じた肌ケア)の新たなアプローチとして注目を集めています。

エクソソームの作用と役割

引用:地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター「エクソソームは細胞からのメッセージ!?」

エクソソームは、細胞間で情報を伝えるメッセンジャーとして機能し、肌細胞の再生や修復、エイジングサインへの働きかけなど、美肌維持に欠かせない役割を担っています。
内部に含まれるタンパク質やマイクロRNAなどの情報伝達物質が、受け取った細胞の遺伝子発現や代謝活性を調整することで、以下のような作用をもたらします。

【エクソソームの役割】

肌細胞の再生・修復 紫外線や乾燥などでダメージを受けた細胞に働きかけ、修復プロセスをサポート
細胞の活性化 ターンオーバーを整え、健やかな肌サイクルを維持
エイジングサインへのアプローチ 乾燥による小じわ・たるみ・くすみをケアし、ハリや弾力の回復を後押し
保湿・バリア機能のサポート 肌に潤いを与え、外的刺激に対する防御力を高める

このように、エクソソームは単なる保湿成分ではなく、細胞レベルで肌の再生や機能回復に関与する点が大きな特徴です。
そのため、美容医療からスキンケア化粧品に至るまで、幅広い分野での応用が期待されています。

エクソソームと幹細胞培養上清液

エクソソームを理解するうえで欠かせないのが、「幹細胞培養上清液(かんさいぼうばいようじょうせいえき)」との関係です。
両者はしばしば同じように語られますが、定義や構成成分の位置づけには明確な違いがあります。
ここでは、幹細胞培養上清液の概要と、その中に含まれるエクソソームの役割を整理してみましょう。

幹細胞培養上清液とは?

参考:「エテルナム公式サイト「幹細胞培養上清液」とは?

幹細胞培養上清液とは、人の幹細胞を培養する過程で得られる上澄み液を精製・加工したもので、エクソソームをはじめ、サイトカインやグロースファクター(成長因子)など数百種類におよぶ生理活性物質が含まれています。
細胞そのものを移植するのではなく、幹細胞が分泌する有用成分(パラクライン因子)を活用できる点が特徴で、再生医療や美容医療の分野で広く応用が進められています。
化粧品分野では、肌のハリ・ツヤ・うるおいをサポートする成分として配合され、その再生的な働きが注目されています。

エクソソームは幹細胞培養上清液に含まれる成分

引用:大西皮フ科形成外科医院「幹細胞培養上清液療法(エクソソーム高含有:ステムサップ)」

先述のとおり、エクソソームは幹細胞培養上清液に含まれる主要な有用成分のひとつです。
近年では、幹細胞培養上清液そのものを応用したスキンケア製品に加え、エクソソームのみを抽出・高濃度配合する技術が進歩し、よりピンポイントな効果が期待できるようになりました。
こうした進化により、エクソソームは美容液やクリームなどの化粧品で細胞レベルからハリ・潤い・透明感を引き出す次世代成分として注目されています。

エクソソームがおすすめのお肌の悩みとは?

エクソソームはうるおいを与えて肌環境をすこやかに整えるはたらきが期待できる成分として注目されており、乾燥による小じわやハリ不足、透明感のなさなど年齢とともに気になりやすい肌悩みのケアに役立ちます。
ここでは、エクソソーム配合化粧品で効果を感じやすい代表的な肌悩みを紹介します。

  • 乾燥による小じわ・ハリのなさ
  • 乾燥によるくすみ肌
  • 乾燥肌・肌荒れ・敏感肌

乾燥による小じわ・ハリのなさ

年齢を重ねるとともに肌のうるおいが不足しやすくなり、乾燥による小じわやハリのなさが気になってくる方も多いのではないでしょうか。特に目元や口元など皮膚が薄い部分は乾燥の影響を受けやすく、表情にも影響を与えてしまいます。
エクソソーム配合化粧品は、細胞レベルで肌にアプローチしながら角層にうるおいを与え、肌をすこやかに整えるはたらきが期待されています。継続的にケアすることで、乾燥による小じわを目立ちにくくし、ふっくらとした印象やハリ感のある肌をサポートしてくれるでしょう。

乾燥によるくすみ肌

角層の水分量が低下すると肌が乾燥し、キメが乱れることで光の反射が弱まるため、くすんだ印象になりがちです。特に季節の変わり目や冷暖房の影響を受ける時期は透明感のなさを感じやすくなります。
エクソソーム配合化粧品は細胞間の情報伝達をサポートする性質を持ち、スキンケアに応用することで角層にうるおいを届けて肌をすこやかに整えることが期待されています。
その結果、乾燥によるくすみ印象をケアし、継続的に使用することでなめらかで明るい肌印象へと導いてくれるでしょう。

乾燥肌・肌荒れ・敏感肌

バリア機能が低下すると水分を保持できなくなり、肌の水分量が減少して外部からの刺激に敏感に反応しやすい状態になります。その結果、乾燥による肌荒れや赤みなどが気になりやすくなる方も少なくありません。
エクソソーム配合化粧品は細胞レベルでの働きかけを応用して角層にうるおいを与え、バリア機能を支えることで、すこやかな肌環境に整えるとされています。
乾燥しやすい季節や環境下でも肌をみずみずしく保ち、外的刺激に負けにくいすこやかな肌印象を維持するためのケアとして取り入れやすい成分です。

エクソソーム配合化粧品の使い方

エクソソーム配合化粧品は美容液やクリームなどの形で販売されており、基本的には普段のスキンケアに組み込んで使用します。

特別な手順は必要なく、既存のスキンケアステップに取り入れることで使いやすいのが特徴です。

ここでは、エクソソーム配合化粧品を検討している人に向けて種類や効果的な使い方についてご紹介します。

エクソソーム配合化粧品とは

エクソソーム配合化粧品とは、有用成分としてエクソソーム、またはエクソソームを含む幹細胞培養上清液を配合した化粧品のことです。

エクソソーム配合化粧品には、以下のような製品が登場しています。

  • 化粧水
  • クリーム
  • 美容液(セラム)
  • シートマスク

また、配合されるエクソソームの濃度や由来は製品によって異なります。濃度がパッケージに記載されていない場合は成分表を見るのがおすすめです。
成分表は配合量の多い順に記載されるため、エクソソームの名称が上位に表示されているほど比較的多く含まれていると考えられます。購入時には「どの由来か」「どの位置に書かれているか」をチェックすることが、安心して選ぶポイントになります。
成分表の上位にヒト脂肪細胞順化培養液エキスやヒト幹細胞順化培養液、エクソソームの記載があるものを選んでみてください。

スキンケア製品と医療グレードの違い

エクソソームは化粧品だけでなく、美容医療の分野でも応用が進んでいる成分です。
ただし、市販のスキンケア製品と医療機関で使用されるエクソソーム製剤では、配合濃度・純度・製造過程での品質管理に大きな違いがあります。
医療機関で行われるエクソソーム点滴や注入療法では、専門的な管理体制のもとで、より高濃度かつ高純度のエクソソームが用いられます。一方、市販のスキンケア製品は、日常的なケアに取り入れやすいよう設計されており、継続使用によって肌を健やかに保ち、乾燥による小じわやハリ不足などのケアをサポートすることが期待されています。つまり、医療グレードと化粧品グレードでは、目的や取り入れ方が異なるという点を理解しておくことが大切です。日常のスキンケアとしては市販化粧品を継続的に使い、必要に応じて専門的なケアを医療で受けるというように自分のライフスタイルや肌の状態に合わせて選ぶことが大切です。

効果的なスキンケアのポイント

エクソソーム配合化粧品を取り入れるときは、普段のスキンケアと同じように正しい順序で使うことが大切です。
ここではエクソソーム配合化粧品を使用する際の基本的な使い方とポイントをご紹介します。

【基本的な使用する順番】

※メーカーによって使用方法が異なる場合があります。製品パッケージなどに記載の使用方法をお守りください

他の成分との相乗効果を得るためにも、エクソソームのほか、コラーゲンやヒアルロン酸などの保湿成分もあわせて取り入れてみましょう。

ヒアルロン酸は肌表面のうるおいを守り、コラーゲンはハリ感のある肌印象をサポートします。エクソソームも保湿を助けながら、すこやかな肌環境を維持するために役立ちます。

さらに、スキンケアは継続して使用することが重要です。即効的な変化を求めるのではなく、1〜3か月ほど毎日続けることで、少しずつ肌の調子を整えるサポートができます。

参考:力学的視点から見た肌の老化とシワの関係

エクソソームの安全性と注意点

エクソソームは美容・再生医療分野で注目を集めていますが、まだ比較的新しい成分のため、 「安全性は大丈夫?」と不安を感じる方も少なくありません。 ここでは、研究状況・メーカーの取り組み・選び方のポイントを整理します。

現在の研究状況と安全性

エクソソームはもともと人の体内にも存在する情報伝達物質であり、細胞間コミュニケーションを担う生理的な構成要素です。 近年では再生医療分野での応用に加え、スキンケア領域でも研究が進み、乾燥による小じわ・ハリ不足・くすみなどの年齢肌サインに着目した製品が増えています。
エクソソームは研究が進行中の先進成分である一方、安全性に配慮した製造・管理体制を持つメーカーの製品を選ぶことが重要です。 信頼性の高いブランドや学会ガイドライン(例:日本再生医療学会「エクソソーム調製・治療に対する考え」)に準拠した製品を選べば、安心して日常ケアに取り入れられます。

エテルナムの取り組み

エテルナムは、厳格な品質管理と安全性試験を徹底している企業です。 再生医療の研究をベースに、原料段階から製品化後まで一貫した品質管理体制を構築し、安全性と有効性の両立を追求しています。
具体的には以下のような多層的な検査・試験を実施しています。

  • ドナー検査
  • 種細胞検査
  • 化粧品原料としての安全性試験(9項目)
  • 製品としての安全性試験(8項目)

これらの試験を通じて、信頼できる品質を安定的に製造するための妥協のない検査体制を整えています。

※パッチテスト・疾患者パッチテスト・アレルギーテスト・スティンギング試験・抗シワ試験・チャレンジ試験・連続使用調査・ノンコメド試験(すべての人に皮ふ刺激が起こらないわけではありません)

エテルナムの
ヒト幹細胞スキンケア アイテムを見る

https://ec.eternam.co.jp/

まとめ

エクソソームは、細胞間の情報伝達を担うナノサイズの小胞であり、美再生医療や美容分野で注目されている次世代の有用成分です。近年はスキンケア化粧品にも応用され、乾燥による小じわ・ハリ不足・くすみ・敏感肌など、年齢とともに気になりやすい肌悩みをサポートする成分として注目が高まっています。
エクソソームは比較的新しい成分であるため、由来・純度・製造管理体制といった情報を確認し、信頼できるメーカーの製品を選ぶことが安心への第一歩です。
日常のスキンケアに取り入れる際は、正しいステップで継続的に使用し、うるおいに満ちた健やかな肌を目指しましょう。
エクソソームの仕組みを理解し、自分に合った方法で取り入れることが、あなただけのエイジングケア(年齢に応じた肌ケア)を始める第一歩となるでしょう。

日比野 佐和子 先生

監修者日比野 佐和子 先生

医師・医学博士
医療法人社団康梓会