ヒト臍帯由来間葉系幹細胞培養上清液について

そもそも幹細胞とは？

幹細胞とは細胞の「もと」となる細胞であり皮膚、血液、骨、筋肉など、いろいろな細胞になる能力を持っている細胞です。
幹細胞は自分自身をコピーする「自己複製能」と、次の図のように皮膚や血液など他の細胞に変化する「分化能」を併せ持ち、なかでも間葉系幹細胞の分化能は非常に高いとされています。

「幹細胞培養上清液」とは？

幹細胞を培養、増殖するために利用した溶液の上澄み液のことです。幹細胞は細胞自身が活性化・成長・増殖するために様々な有用成分を分泌するため、幹細胞培養上清液にはサイトカイン^※1 やエクソソーム^※2 その他タンパク質などが豊富に含まれます。
市場に出ている「幹細胞コスメ」は培養液や培養上清液を添加配合したものを指します。
今では医療の現場でもその培養上清液を活用した研究も増えています。
※1 サイトカイン：細胞の増殖、分化、移動、炎症などの調節に重要な役割を果たす、細胞から放出されるタンパク質のこと
※2 エクソソーム：細胞が必要とする栄養分の供給や、ダメージを受けた部分の修復、さらには免疫応答の調整など、細やかで情報伝達を担う小胞のこと

臍帯 = へその緒

「ヒト臍帯由来」の価値

臍帯由来の幹細胞とは、胎児と母体をつなぐ臍帯から採取した幹細胞です。
臍帯は胎児に属する組織であり、ヒト組織の中で生成されたばかりの”若い細胞”を含みます。サイトカインや成長因子エクソソームを多く含むため、ヒト臍帯由来間葉系幹細胞培養上清液は美容やエイジングケア※、再生医療などの分野で高い効果が期待されています。
※年齢に応じたケアのこと

母体で卵子から幾重となく細胞分裂を重ね、胎児を育て上げる力をもつエネルギーは臍帯を介してやりとりされます。つまり、細胞の再生力や各組織・細胞間の調整に関して、非常に高いバランス力と絶妙な再生能力を持ち合わせることになるため、培養上清液成分に関してもパラクライン効果※を最大限に活かせる力を持ち合わせるということです。

※パラクライン効果：近接する細胞や組織に直接拡散などにより作用すること
細胞が分泌するエクソソーム、成長因子、サイトカインなどが、近接に存在している幹細胞にパラクライン的に作用し、老化や損傷などによって機能が低下した箇所に細胞を集めることによって、組織再生を起こす

エテルナムの使用する上清液のこだわり

グループ会社であるCell Exosome Therapeutics（CET）社にて国内製造しています。CET社では有効成分が効果的に分泌されるよう、独自の技術を用いて上清液の製造を行っています。

代表するサイトカインやエクソソーム

HGF

創傷治癒効果、さまざまな細胞の増殖機能を促進する。

TSP-2

コラーゲン繊維など、細胞外マトリックスの生成に関与する。

MCP-1

老化した細胞や過剰に産生された、メラニン色素の除去をする。

TGF-β

コラーゲンやエラスチンなどの生成を促進し、皮膚の保湿性を高める。
創傷修復作用や抗炎症作用なども持ち合わせている。

IFN-y

肌のトーンを均一にし、シミやくすみを軽減する効果を持つ。

CD9/CD63

皮膚表皮へ浸透し、再生効果を高め。
コラーゲン合成を促進する。

安心・安全へのこだわり

培養上清液を用いた治療においては、動物由来血清成分や上清液中の不純物などのリスクが懸念されていますが、CET社上清液は、安全性に配慮した培地を使用し、懸念される成分は含まれておりません。

× 血清成分

× インスリン

× ホルモン

× 培地由来成長因子

× 高濃度金属イオン

CET社では以下の試験を実施して安全性の確認をしています。

①ドナーの試験

国内医療機関で適切な同意を得て、健常人ドナーからの臍帯を採取以下の試験全ての結果が陰性であることを確認しています。
【ウイルス感染症検査】HBV 、 HCV 、 HIV 、 HTLV 、 PVB19 、 TP

②ヒト臍帯由来幹細胞の試験

臍帯から得られた間葉系幹細胞は以下の試験全ての結果が陰性及び未検出であることを確認しています。
無菌試験、マイプラズマ否定試験、ウイルス否定試験、エンドキシン試験、核型解析

③培養上清液の試験

製造した培養上清液は、以下の試験全ての結果が陰性および未検出であることを確認しています。
無菌試験、エンドキシン試験、マイコプラズマ否定試験、不溶性異物検査

④安全性の試験

エテルナムでは化粧品の安全性を新規原料として安全性を確保するため、2段階で安全性の確認を行っております。
①化粧品原料として安全性試験を9項目実施
②製品の安全性試験を8項目実施

これにより一度の使用や繰り返しの使用で以下トラブルが起きないかを確認しています。

皮膚アレルギーを起こすリスクがないこと / 一部の人にしか起こらない光アレルギー接触性皮膚炎(紫外線に当たった場合にかぶれが起こる症状)を起こすリスクがないこと / 染色体異常・遺伝子突然変異による発がん性がないこと / 傷口に入ってしまった場合に皮膚トラブルが起きないこと / 毒性がないこと / 眼に入ってしまった場合に結膜、虹彩及び角膜に対する傷害がないこと / 繰り返し長期で使用する場合に皮膚アレルギーを起こすリスクがないこと / 肌にトラブルをお持ちの方が使用しても問題が起きないこと / ぴりつき、ムズムズ感など皮膚トラブルに至らない感覚刺激も起きにくいこと / 乾燥によるシワの改善効果があること / 3年間の防腐効果を予測し、安全に使用できること / 使用方法に問題がないこと、長期使用の場合にも問題がないこと / ニキビが生じにくい製品であること
※すべての方にトラブルが起きないことを保証するものではございません