順天堂大学大学院医学研究科・環境医学研究所と共同研究講座「皮膚抗加齢再生医学講座」を開設のお知らせ
【プレスリリース】
本講座ではヒト臍帯由来間葉系幹細胞上清液の有効性の検証と皮膚老化の本質解明を通して、皮膚老化制御法を提言していくことを目的に研究してまいります。
<開設背景>
「老化現象も病である」と世界保健機構(WHO)が示唆しつつある現在、加齢に伴う皮膚の変化に関する基礎医学研究は、酸化ストレスに関する研究、血液や神経といった周辺組織に着目した研究、及びエピゲノムに着目した研究など、多面的なアプローチにより行われている。皮膚の老化現象には複数の老化因子が関わっていると推測されております。
<開設目的>
ヒト臍帯から調製された間葉系幹細胞(ヒト臍帯由来MSC)は、炎症部位や組織障害部位に集積し、抗炎症・免疫抑制能と組織修復能を有する。ヒト臍帯由来MSC培養上清液には幹細胞が出す液性因子(サイトカイン、増殖因子、エクソソーム等)を多数含むことが分かっている。そのため、皮膚老化、アンチエイジング分野においても、ヒト臍帯由来MSC培養上清液は注目されています。本研究ではヒト臍帯由来MSCが産生する液性因子を解析し、上清液の有効性の検証、皮膚の再生と老化のメカニズムを解明及び、皮膚内における老化因子への影響を検討することで、老化制御機構を解明することを目的とします。
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